2020-11-27 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:続伸、後場に上げ幅拡大 3400ポイントを回復
27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.14%高の3408.31ポイントだった。深セン成分指数は0.67%高の13690.88ポイントと4日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7257億1900万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前場は前日終値付近での小動きだったが、後場に入ると上向きに転じ、終盤にかけてほぼ一本調子で上げ幅を拡大した。銀行、保険といった主力株が買われ、地合いの改善につながった。新型コロナウイルスワクチンの開発進展や景気刺激策への期待が引き続き相場を支えたほか、中国国家統計局が発表した2020年1−10月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益は前年同期比0.7%増となり、今年に入ってから初めてプラス成長に転じたことが好感された。大引け前に節目の3400ポイントに乗せ、きょうの高値で取引を終えた。
セクター別では、銀行、保険が全面高。証券、農業、航空・宇宙関連も買われた。半面、化学繊維、通信、酒造、電力がさえない。
A株市場では、大手国有銀行の中国工商銀行(
601398)、中国建設銀行(
601939)の上昇が目立ったほか、自動車企業の1−10月の税引き前利益の伸びが1−9月から加速したことを受けて上海汽車集団(
600104)、重慶長安汽車(
000625)が高い。鉄鋼メーカーのアンガン・スチール(
000898)、豚肉大手の新希望六和(
000876)、牧原食品(
002714)も買われた。半面、空港運営の上海国際機場(
600009)、製紙のチェンミン・ペーパー(
000488)、ビールメーカーの北京燕京ビール(
000729)などが安い。
上海B株指数は0.53%安の244.68ポイントと4日続落、深センB株指数は1.62%高の1025.42ポイントと3日続伸した。