13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続落。終値は前日比0.86%安の3310.10ポイントだった。深セン成分指数は0.27%安の13754.55ポイントと3日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7271億6300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後に下げ幅を広げ、ほどなくして心理的節目の3300ポイントを割り込んだ。トランプ米政権は12日、中国人民解放軍の支配が及ぶ中国企業31社について米国人と米国企業による株式投資を禁止すると発表した。トランプ氏が残る70日間弱の任期中に中国に対するさらなる強硬策を打ち出す可能性も懸念され、米中対立の激化を警戒する売りが優勢だった。もっとも、3300ポイントを下回る水準では下値が堅く、指数は同節目を挟んだ一進一退の展開となった。
セクター別では、保険・銀行が全面安。海外資金の引き揚げを警戒して海外投資家による売買が活発な酒造が大きく売られた。半面、軍需関連がほぼ全面高となり、非鉄金属、化学繊維、素材、自動車も上昇した。
A株市場では、興業銀行(
601166)、中国光大銀行(
601818)、中国太平洋保険(
601601)など金融株が安い。ワイン大手の張裕ワイン(
000869)がストップ安をつけた。歌爾(
002241)、科大訊飛(
002230)などテクノロジー関連の一角が売られた。半面、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)LED用チップメーカー、家電・半導体ディスプレー大手のTCL集団(
000100)、自動車のBYD(
002594)、鄭州宇通客車(
600066)が大幅逆行高を演じた。
一方、米政権が株式投資を禁じた31社に含まれたA株上場企業は高安まちまち。杭州海康威視数字技術(
002415)、中国交通建設(
601800)などが下げた半面、中国東方紅衛星(
600118)、中国船舶工業(
600150)は上昇した。
上海B株指数は0.03%安の249.21ポイントと4日続落、深センB株指数は0.39%安の952.94ポイントと反落した。