13日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続落。前場終値は前日比0.75%安の3313.75ポイントだった。深セン成分指数は0.40%高の13775.09ポイントと3日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4580億7900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後に下げ幅を広げ、ほどなくして心理的節目の3300ポイントを割り込んだ。トランプ米政権が12日、中国人民解放軍の支配が及ぶ中国企業について米国人と米国企業による株式投資を禁止すると発表したことを受け、米中対立の激化を警戒する売りが膨らんだ。対象企業は31社に上り、本土上場企業では杭州海康威視数字技術(
002415)、中国船舶工業(
600150)、曙光信息産業(
603019)、中国交通建設(
601800)などが含まれる。もっとも、3300ポイントを下回る水準では相場が底堅さをみせ、売り一巡後は同節目を回復し、前引けにかけてもみ合いながら下げ幅をやや縮小した。
セクター別では、保険・銀行がほぼ全面安。海外資金の引き揚げを警戒して海外投資家による売買が活発な酒造が大きく売られた。半面、軍需関連が全面高となったほか、非鉄金属、素材、自動車が上昇した。
上海B株指数は0.08%安の249.09ポイント、深センB株指数は0.52%安の951.70ポイントだった。