12日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.22%安の26169.38ポイントだった。中国企業指数は0.36%高の10579.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で1671億3000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったが、ほどなくマイナス圏に沈むと、その後は軟調に推移した。中国人民銀行(中央銀行)が11日発表した金融統計で、国内金融機関による10月の人民元建て貸付残高増加額が市場予想を下回ったことが嫌気されたほか、香港で新型コロナウイルスの感染が再び増えていることも投資家心理を冷やした。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)など金融株が売られて相場の下げを主導。チャイナ・ユニコム(
00762)や華潤置地(
01109)の下落も目立った。半面、7−9月期決算の発表を控えたテンセント(
00700)が4%超上昇。前日売られた小米集団(
01810)やアリババ集団(
09988)も上昇した。
この他では、大和証券キャピタル・マーケッツが投資判断を「売り」に引き下げた東風汽車集団(
00489)が5%超下落。半面、あす13日大引け後に予定されているハンセン指数の構成銘柄見直しで、採用期待から美団(
03690)が5%超上昇した。中国当局が「非営利目的」私立学校の運営者について、法律・規定に適合する関連当事者との取引を容認するとの見解を示したことを受け、天立教育国際(
01773)や睿見教育国際(
06068)、中国楓葉教育(
01317)など教育関連が大幅高となった。