11日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.28%安の26226.98ポイントだった。中国企業指数は0.43%安の10541.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で2674億5000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に欠ける値動きとなった。金融株や通信株が買われてプラス圏に浮上する場面もあったが、ハイテク株が売られて相場の重しとなった。また、指数は前日まで4営業日続伸し、約4カ月ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りも広がり、指数はマイナス圏に沈んできょうの取引を終えた。シンガポールとの「トラベルバブル(相互国合意の域内旅行)」が今月22日から開始される運びとなったが、相場への影響は限定的だった。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)が売られて下げを主導。大株主による売り出しを明らかにした申洲国際集団(
02313)も安い。香港証券取引所(
00388)は前引け後に発表した7−9月期決算がほぼ市場予想と一致し、四半期ベースで過去最高益を更新したが、4%近く下落した。半面、チャイナ・ユニコム(
00762)やチャイナ・モバイル(
00941)が買われた。太古A(
00019)も高い。
この他では、BYD(
01211)が15%近く下げたほか、長城汽車(
02333)や広州汽車集団(
02238)など自動車株が安い。美団(
03690)やJDドット・コム(
09618)も売られた。半面、中国鉄建(
01186)や中国交通建設(
01800)など建設関連の上昇が目立った。