2020-11-10 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:4日続伸、4カ月ぶり高値 経済活動の正常化に期待
10日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比1.10%高の26301.48ポイントだった。中国企業指数は0.43%安の10586.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で2338億HKドルと2000億HKドルの大台に乗せた。
ハンセン指数は、前日のNY市場でダウ平均が約9カ月ぶりに史上最高値を更新したことを受けて高くスタート。9日に米製薬大手ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの臨床試験で予防に高い有効性を示すデータを得たと発表し、経済活動の世界的な正常化に期待する買いが市場で膨らんだ。上海総合指数が終盤に下落すると、後場にハンセン指数も前日終値近くまで下げる場面があったものの、結局は終値ベースで7月6日以来ほぼ4カ月ぶりの高値を付けた。セクター別ではエネルギーとコングロマリット、金融が買われた半面、情報技術と工業が売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、原油高を受けて中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)が軒並み大幅に上昇。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)と長江実業集団(
01113)、太古A(
00019)が大きく買われた。半面、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、小米集団(
01810)、アリババ集団(
09988)、瑞声科技(
02018)、テンセント(
00700)がそろって売られた。電動工具大手の創科実業(
00669)、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)の下げもきつい。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は5.15%安の7961.74ポイントと大幅に反落した。前日高かった美団(
03690)、BYDエレクトロニック(
00285)、JDドット・コム(
09618)が下落。一方で同程芸龍(
00780)、猫眼娯楽(
01896)が上げた。