2020-11-10 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:反落、後場に下げ幅拡大 貴金属や自動車関連売られる
10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.40%安の3360.15ポイントだった。深セン成分指数も1.05%安の13993.34ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9812億400万元だった。
上海総合指数は、前場は前日終値を挟んでもみ合ったが、後場に入って下げ幅を拡大した。前日の米株高が好感される一方、指数は前日に約2カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。また、午前に発表された10月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)が市場予想よりも悪い内容となったことも投資家心理を冷やした。セクター別では、貴金属、自動車、証券などが売られた半面、航空・空港運営、石油、観光・ホテルなどが買われた。
A株市場では、親会社の資金繰りに関する報道を受けて紫光国芯微電子(
002049)や紫光(
000938)が売られた。上海汽車集団(
600104)やBYD(
002594)、中興通訊(
000063)の下落も目立った。半面、米ファイザーが独バイオNテックと開発中のコロナワクチンがフェーズ3試験で90%以上の有効性を確認できたと伝わり、経済活動の正常化への期待から中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)など航空株が買われた。上海の浦東国際空港を運営する上海国際機場(
600009)や大手旅行会社の中青旅控股(
600138)、映画館運営会社大手の万達電影(
002739)も高い。神州数碼集団(
000034)は華為技術(ファーウェイ)が「栄耀」ブランドの携帯事業を神州数碼集団や深セン市政府などに売却するとの報道を受けて大幅高。
上海B株指数は0.29%安の252.12ポイントと4営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.40%安の956.64ポイントと反落した。