2020-11-09 |
香港/企業動向/医薬・バイオ |
|
上海復星医薬孫会社の新型コロナ治療薬、米FDA臨床試験認可
復星集団傘下の製薬大手、上海復星医薬(
02196/
600196)は6日大引け後、子会社・上復宏漢霖生技術の全額出資子会社カンパニー・ヘンゲニックス・バイオテックが開発を進めている、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のACE2-Fc受容体融合タンパク質(HLX71)治療薬の臨床試験について、米国食品医薬品局(FDA)より認可されたと発表した。
当該新薬は、SARS-CoV-2ウイルス表面のスパイクタンパク質に結合し、宿主細胞表面のアンギオテンシン変換酵素(ACE)との結合を阻害することで、ウイルス感染抑制効果を発揮する。 新薬の前臨床薬理学的研究、薬物動態学的研究および安全性評価は、SARS-CoV-2ウイルス感染を効果的に抑制し、安全性も確認され、その後のヒト臨床試験に使用できることを証明した。
20年9月現在、上海復星医薬グループは、当該新薬の研究開発に2847万元を投じている。公告発表時点で、COVID-19が引き起こす肺炎の治療のための同様の受容体融合タンパク質薬は、世界でまだ1件も販売認可されていない。