2020-11-09 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市場概況−S&Pがほぼ変わらず 週間では3指数が大幅高
6日のNY株式相場はもみ合い。前日までの大幅高で週末を控えた利益確定売り圧力が高まる中、選挙結果を巡る不透明感や、新型コロナウイルスの新規感染者が過去最大を記録したことも重しとなった。一方、米10月雇用統計で失業率と非農業部門雇用者数が予想以上に改善したことは一定の下支え要因となった。大統領選では民主党バイデン候補が激戦州のペンシルベニアとジョージアでトランプ米大統領の票を上回り、一段と優勢が強まったものの、上院選挙で共和党の勝利が確定せず、市場が期待したネジレ議会の状態が不確実のままとなった。ダウ平均は66.78ドル安(-0.24%)と小幅に4日ぶりに反落。ジョンソン・エンド・ジョンソン、ウォルマートが1%超上昇したものの、ユナイテッドヘルス、ダウ・インク、シェブロン、JPモルガン・チェース、キャタピラーなどが1%下落した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.03%安とわずかに5日ぶりの反落となったが、S&P500は0.04%高とわずかながら5日続伸した。週間ではダウ平均が6.9%高、S&P500が7.3%高、ナスダック総合が9.0%高とそろって4月以来の大幅高を記録した。
寄り前に発表された米10月雇用統計は、平均賃金が市場予想をやや下回ったが、失業率が6.9%と前月の7.9%から改善し、市場予想の7.7%も下回る強い結果となり、非農業部門雇用者数も+63.8万人と予想の+60.0万人を上回る増加となった。センチメントは改善が続いた。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比-2.72ポイントの24.86ポイントと5日連続で低下した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28399.13 28431.96 28189.50 28323.40 -66.78 -0.23
S&P500 3508.34 3521.58 3484.34 3509.44 -1.01 -0.02
NASDAQ 11869.90 11920.54 11737.13 11895.23 4.30 0.03
CME225先物 24240.00 24460.00 24080.00 24330.00 -10.00 -0.04
FT100 5910.02 5910.02 5910.02 5910.02 3.84 0.06
DAX 12531.74 12595.87 12370.08 12480.02 -88.07 -0.70
為替(ドル/円) 103.49 103.76 103.18 103.35 -0.13 -0.13
WTI先物 38.54 38.61 37.06 37.14 -1.65 -4.25
金(Gold)先物 1950.00 1961.80 1937.20 1951.70 4.90 0.25
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。