5日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比3.25%高の25695.92ポイントだった。中国企業指数は3.76%高の10478.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で1766億7000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントに乗せ、中盤からじりじりと上げ幅を拡大。強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で25418.74ポイント)を上抜け、きょうの高値で引けた。終値は7月13日以来3カ月半ぶりの高水準。きょうの中国本土相場や米株式指数先物の上昇を手掛かりに、ほぼ全セクターで買いが膨らんだ。民主党候補のバイデン氏が米大統領選で勝利する一方で、上院は共和党が過半数を占めるとの観測が広がり、米国の政策が企業増税や大型インターネット企業の規制へ一気に舵を切るリスクへの懸念が後退した。
ハンセン指数を構成する50銘柄が全て上昇した。ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、瑞声科技(
02018)が大きく買われた。不欧州通信インフラの売却交渉が最終段階に入ったと朝方発表した香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)が9%近く上昇。不動産開発の華潤置地(
01109)と碧桂園(
02007)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大幅高となった。
ハンセン科技指数は5.45%高の818.62ポイントと4日続伸。構成30銘柄が軒並み高となった。通信機器の中興通訊(
00763)が18.8%高と急伸したほか、スマートフォン製造受託のBYDエレクトロニック(
00285)、ネット通販大手JDドット・コム(
09618)が高い。