HSBCグローバルリサーチは最新リポートで、アリババ集団(
09988)の投資判断を「買い」、目標株価を373HKドルに据え置いた。中国本土でオンライン融資に対する規制の強化に触れ、アリババ集団傘下の金融会社、アント・グループ(
06688)のフィンテック融資事業に影響を及ぼす可能性があるとした。『AAストックス』が5日伝えた。
HSBCは、アント・グループの評価額が10%低下するごとに、アリババ集団の評価額を1.3%押し下げると試算。ただ、アリババ集団の株価は調整を経て投資妙味が高まるとの見方を示した。また、市場の焦点はアリババ集団のファンダメンタルズに戻り、デジタル化やエコシステムの拡大を通じて新たな成長エンジンを複数生み出すとみて、2021利益予想(非GAAPベース)を16.2%引き下げる一方、2022−23年は0.9%、1.9%上方修正した。
アリババ集団の株価は日本時間午後4時20分現在、前日比5.48%高の292.40HKドルで推移している。