5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。前場終値は前日比2.72%高の25562.33ポイントだった。中国企業指数は3.03%高の10405.56ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で963億2000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントに乗せ、全面高の展開。強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(前引け時点で25418.21ポイント)を上回って前場の取引を終えた。きょうの中国本土相場や米株式指数先物の上昇を手掛かりに、幅広いセクターで買いが優勢となった。米議会選挙で共和党が上院の過半数を維持する見通しとなったことで、大統領選で民主党バイデン候補が勝利しても財政出動は過度に進まないとの見方が広がり、米長期金利が下落。これを受けて香港でも低金利環境下のハイテク株買いが入った。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち49銘柄が上昇している。ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、瑞声科技(
02018)が大きく買われた。欧州通信インフラの売却交渉が最終段階に入ったと朝方発表した香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)は9%近く上昇。不動産開発の華潤置地(
01109)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大幅高となった。半面、欧州銀行最大手のHSBC(
00005)が逆行安。