5日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで反発か。3日の米議会選挙で共和党が上院で過半数を維持する見通しとなり、民主党が掲げてきた法人増税などの政策リスクが後退するとの思惑買いがハイテク株やヘルスケア株に入った。香港でもハイテク株を中心に買いが先行し、ハンセン指数が心理的節目の25000ポイントをうかがう展開がありそうだ。
ただ、大接戦となった米大統領選の結果判明に時間がかかっていることがリスク要因。投票集計が法廷闘争に持ち込まれれば政治的空白が生まれ、新型コロナウイルスの再感染とあわせて世界経済の重荷になりかねない。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を香港時間6日未明に控え、結果を見極めたい投資家が積極的な売買を見送る可能性がある。
4日のNY市場ではダウ平均などの主要3株式指数がそろって3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて上昇。時価総額が大きいテンセント(
00700)やAIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、アリババ集団(
09988)がそろって香港終値を上回って終えた。なお、アリババ集団はきょう、2020年7−9月期決算を発表する予定。