4日の香港市場は米大統領選をにらみ神経質な展開か。開票作業が日本時間4日朝から始まっており、状況によっては波乱となる可能性もありそうだ。
一方、アリババ集団(
09988)傘下の金融会社、アント・グループ(
06688)は3日、5日に予定していた上海市場と香港市場での上場を見合わせると発表した。IPOを通じた調達額は昨年12月に上場したサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコの290億米ドルを抜き、過去最大となる見通しで、市場の注目度も高かったことから、今回の上場見合わせは相場の重しとなりそうだ。
3日のNY市場でダウ平均は続伸し、前日比554米ドルの大幅高。民主党候補のバイデン前副大統領の優勢が伝わる中、大統領選を巡る不透明感が後退した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)が香港終値を上回って引けた半面、アリババ集団が香港終値を7%超下回ったほか、香港証券取引所(
00388)やテンセント(
00700)も下回って引けている。