週明け2日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.46%高の24460.01ポイントだった。中国企業指数は1.81%高の9936.56ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で1161億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。前週末10月30日まで4日続落し、10月6日以来の安値で終えただけに、買い戻しの動きが優勢。31日ときょう発表された官民の10月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がそろって強い内容となり、中国経済の回復を好感する買いも相場を押し上げた。11月3日の米大統領選挙を前に先行き不透明感が根強い中、前場は伸び悩む場面もあったが、後場に入るともみ合いながら上げ幅を拡大した。
個別では、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が13.57%高と急伸。親会社である浙江吉利控股集団の支配するスウェーデンのボルボ・カーズ傘下の電気自動車ブランド「Polestar(ポールスター)」が生産ラインの拡充に向け、増資について交渉しているとの報道が材料視されたもよう。決算発表を終えた中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)など本土銀行株が大きく買われ、指数を押し上げた。電動工具大手の創科実業(
00669)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)も上昇が目立った。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)、香港不動産株の新鴻基地産(
00016)、新世界発展(
00017)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、石薬集団(
01093)が安い。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.68%高の7585.76ポイントと反発。スマホ部品関連のBYDエレクトロニック(
00285)、舜宇光学科技(
02382)、生活関連サイト運営大手の美団(
03690)などが買われた半面、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)、インシュアテック大手の衆安在線財産保険(
06060)が大きく下げた。