2020-11-02 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:5日ぶり反発、買い戻しも上値重い 吉利汽車が急伸
週明け2日前場の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反発。前場終値は前営業日比0.88%高の24318.40ポイントだった。中国企業指数は1.11%高の9868.69ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で607億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。前週末10月30日まで4日続落し、10月6日以来の安値で終えただけに、買い戻しの動きが優勢。31日ときょう発表された官民の10月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がそろって強い内容となり、中国経済の回復を期待する買いも相場を支えた。もっとも、11月3日の米大統領選挙を前に先行き不透明感が根強く、上値は重かった。
個別では、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が急伸。親会社である浙江吉利控股集団の支配するスウェーデンのボルボ・カーズ傘下の電気自動車ブランド「Polestar(ポールスター)が生産ラインの拡充に向け、増資について交渉しているとの報道が材料視されたもよう。電動工具大手の創科実業(
00669)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)の上昇が目立ったほか、中国建設銀行(
00939)など本土銀行株が買われ、指数を押し上げた。半面、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)がそろって安い。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、香港公益株の電能実業(
00006)などが売られた。