週明け2日の香港市場は反発スタートか。前週末11月30日まで4日続落し、10月6日以来の安値で終えただけに、買い戻しの動きが先行しそうだ。31日に発表された10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.4となり、市場コンセンサス予想(51.3)を上回ったほか、非製造業PMIは56.2と、2013年10月(56.3)以来の高水準を付けた。中国経済の回復を期待する買いも相場を支えるだろう。
もっとも、11月3日の米大統領選挙を前に先行き不透明感が根強く、上値の重い展開になると予想する。欧米で新型コロナウイルスの感染が再び深刻化する中、フランスに続き英国やオーストリアなど欧州主要国が軒並み1カ月程度の行動制限に踏み切った。世界経済に与える影響への懸念も重荷になりそうだ。
前週末のNY市場でダウ平均が157米ドル安と反落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も反落した。一方、30日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)など主力株が香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約130ポイント上回る水準で寄り付くことになる。