28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.46%高の3269.24ポイントだった。深セン成分指数は0.89%高の13388.10ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7331億5500万元だった。
上海総合指数は小高くスタート。序盤に下げに転じたものの前引け間際に切り返し、後場に上げ幅を広げた。中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が開催中とあって、政策期待が根強い。内需刺激策や産業振興策の恩恵を受けそうな関連銘柄が買われ、相場を支えた。ただ、欧米での新型コロナウイルス感染の再拡大や米中関係の悪化に対する警戒感がくすぶり、低調な商いの下で上値追いは限定的。香港市場との相互取引制度を通じたA株売買(北向き取引)は10月半ばから売り越しが続いており、海外資金の流出も懸念されたもよう。セクター別では、酒造や化学肥料、自動車、家電が買われた。半面、通信と銀行が全面安のほか、保険も大きく売られた。
A株市場では乗用車メーカーの上昇が目立ち、江鈴汽車(
000550)がストップ高を付けた。BYD(
002594)と上海汽車集団(
600104)も大幅高だった。白酒メーカーの安徽古井貢酒(
000596)と貴州茅台酒(
600519)、免税店大手の中国旅遊集団中免(
601888)も買われた。主力製品の値上げを発表した万華化学集団(
600309)、7−9月期決算が黒字に転換した中国国際コンテナ(
000039)は急上昇。一方、ネットワークセキュリティーの啓明星辰信息技術集団(
002439)がストップ安。電動バスの鄭州宇通客車(
600066)、保険大手の中国太平洋保険(
601601)の下げもきつい。
上海B株指数は0.41%高の247.57ポイント、深センB株指数は0.74%高の945.63ポイントとともに続伸した。