28日の香港市場で、豚肉生産の世界最大手、万洲国際(
00288)が大幅高。株価は日本時間午後4時18分現在、前日比7.85%高の6.73HKドルで推移している。
『AAストックス』によると、ゴールドマン・サックスは最新リポートで、万洲国際の2020年7−9月期決算は予想を上回ったと評価。売上高は4%増加したほか、営業利益も4%増加しているとした。地域別では、中国事業の売り上げが20%、営業利益が15%それぞれ増加。米国事業も前四半期比で改善しており、営業利益の減少幅は4%まで縮小したと指摘した。今後については、中国事業は増益率が前四半期比で鈍化する一方、米国事業は新型コロナウイルスに絡む支出が大幅に減少することで、来年は安定成長が期待できるとした。これを踏まえ、投資判断を「買い」、目標株価を9.9HKドルにそれぞれ維持。10−12月期は引き続き厳しい状況が続くが、ファンダメンタルズは改善しているほか、豚肉価格の上昇もあり、来年は回復が見込めるとした。