26日のNY株式相場は大幅安。翌週に米大統領選を控える中、米国で新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最高を更新し経済活動正常化期待が後退したことや、追加経済対策を巡る与野党協議が難航し、大統領選前の法案成立期待が後退したことでセンチメントが悪化した。クルーズや空運などの旅行・レジャー関連株が軒並み大幅安となったほか、原油相場の下落を受けてエネルギー株も大きく下落した。欧州最大のソフトウェア企業のSAPが2020年の見通しを引き下げ、株価が20%超急落したことでオラクル(-4.02%)やマイクロソフト(2.84%)などのIT株も売られた。ダウ平均は一時965米ドル安まで下落し、650.19米ドル安(-2.29%)の27685.38米ドルで終了。10月6日以来の28000米ドル割れとなり、月初来では0.35%安となった。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.86%安、1.64%安で終了した。業種別では、エネルギーの3.47%安を筆頭にS&P500の全11セクターが下落。資本財、素材、コミュニケーション、金融、ITも2%超下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比+4.91の32.46ポイントと9月3日以来の高水準となった。
スペインが再び非常事態を宣言し、イタリアでも夜6時以降の飲食店営業が禁止されるなど欧州でコロナ感染再拡大による経済活動停止の影響が懸念される中、米国でも先週の平均新規感染者数が6万8767人と過去最高を更新。金曜日と土曜日の新規感染者は8万3000人以上となり、7月に記録したそれまでの過去最高の7万7300人を大きく上回った。経済指標では、米9月新築住宅販売件数が前月比3.5%減となり市場予想の+1.3%を下回った。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28185.82 28185.82 27370.16 27685.38 -650.19 -2.29
S&P500 3441.42 3441.42 3364.86 3400.97 -64.42 -1.86
NASDAQ 11440.64 11545.63 11221.06 11358.94 -189.35 -1.64
CME225先物 23520.00 23555.00 23350.00 23410.00 -70.00 -0.30
FT100 5792.01 5792.01 5792.01 5792.01 -68.27 -1.16
DAX 12303.41 12404.51 12174.22 12177.18 -468.57 -3.70
為替(ドル/円) 104.68 105.04 104.63 104.84 0.15 0.14
WTI先物 39.69 39.74 38.28 38.56 -1.29 -3.24
金(Gold)先物 1906.00 1911.10 1892.50 1905.70 0.50 0.03
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載