23日のNY株式相場は高安まちまち。米大統領候補の第2回(最終)テレビ討論会を終え、大きな優劣がつかなかったことで、追加経済対策の行方を睨んだ神経質な展開が続いた。7-9月期決算発表で、データセンターの売上高が市場予想を下回ったインテル(-10.58%)の大幅安も相場の重しとなった。ダウ平均は一時213米ドル安まで下落したが、終盤に買い戻され28.09米ドル安(-0.10%)と小幅に反落して終了。ユナイテッドヘルス、ホーム・デポ、マイクロソフトなどが上昇したものの、インテル、アメリカン・エキスプレスの大幅安が重しとなった。時価総額インデックスのS&P500は一時0.38%安まで下落後、0.34%高と2日続伸して終了。エネルギー、ITが下落した一方、コミュニケーション、一般消費財、不動産、資本財、ヘルスケアなど9セクターが上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.37%高と2日続伸した。週間では、ダウ平均が0.95%安、S&P500が0.53%安とともに4週ぶりに反落し、ナスダック総合は1.06%安と5週ぶりの反落となった。
追加経済対策を巡る与野党協議は、ムニューシン米財務長官が多くの分野で進展があったとしたものの、解決すべきいくつかの重要な点があるとしたほか、トランプ米大統領が民主党の優勢な州を救済したくないと発言したことで大統領選前の法案成立期待が後退した。一方、前日に米食品医薬品局(FDA)がギリアド・サイエンシズのレムデシビルをコロナ治療薬として正式承認したほか、取引終盤にジョンソン・エンド・ジョンソンがコロナワクチンの臨床試験を近く再開すると伝わったことで、ワクチンや治療薬開発による経済活動正常期待が高まった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28409.65 28436.52 28149.82 28335.57 -28.09 -0.10
S&P500 3464.90 3466.46 3440.45 3465.39 11.90 0.34
NASDAQ 11536.01 11548.85 11434.86 11548.28 42.28 0.37
CME225先物 23585.00 23595.00 23450.00 23550.00 60.00 0.26
FT100 5860.28 5860.28 5860.28 5860.28 74.63 1.28
DAX 12517.98 12718.27 12514.99 12645.75 102.69 0.81
為替(ドル/円) 104.85 104.93 104.54 104.70 -0.14 -0.13
WTI先物 40.61 40.92 39.57 39.85 -0.79 -1.94
金(Gold)先物 1906.50 1917.30 1895.20 1905.20 0.60 0.03
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載