23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比1.04%安の3278.00ポイントだった。深セン成分指数は2.00%安の13128.46ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6877億2900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後に、前場はおおむね小高い水準でもみ合った。中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の開幕を来週26日に控え、政策期待が相場を支える半面、手控えムードが漂った。ただ、上値の重さが意識されると、後場にはマイナス圏に沈み、あっさりと心理的節目の3300ポイントを割り込んだ。週末を前に後場半ば以降は売りが加速し、指数は10月9日以来、約2週間ぶり安値で終えた。なお、週明け26日は香港市場が重陽節の振替で休場のため、きょうと26日は香港市場から相互取引制度を通じた本土A株の売買が休止。
セクター別では、医療・製薬、通信キャリア、家電が安い。半面、造船、銀行が堅調だった。
A株市場では、重機メーカーの三一重工(
600031)、中聯重科(
000157)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、完美世界(
002624)、豚肉大手の河南双匯投資発展(
000895)の下げが目立った。自社株買い計画の実施完了を発表した家電の美的集団(
000333)が売られたほか、医薬株の上海復星医薬(
600196)、航空会社の春秋航空(
601021)が大幅に続落。半面、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、酒造の張裕ワイン(
000869)、北京燕京ビール(
000729)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)が大幅逆行高。中国太平洋保険(
601601)、中国平安保険(
601318)、平安銀行(
000001)など金融株の一角が上昇した。
上海B株指数は1.84%安の247.06ポイント、深センB株指数は0.41%安の942.08ポイントとともに反落した。