22日のNY株式相場は反発。引け後に大統領候補の第2回テレビ討論会を控え様子見姿勢が強まったが、民主党のペロシ下院議長が追加経済対策を巡る協議で合意が近いと発言したことで買いが優勢となった。原油高を好感しエネルギー株が大幅高となったほか、米10年債利回りの上昇が続き、利ザヤ拡大による収益回復期待から金融株も軒並み高となった。決算発表銘柄では売上高と利益が市場予想を上回ったテスラが0.75%高となったほか、AT&T(+5.84%)、CSX(+3.82%)、コカ・コーラ(+1.38%)などが上昇した。ダウ平均は170米ドル安まで下落する場面もあったが、152.84米ドル高(+0.54%)と反発。セールスフォース・ドットコム、ホーム・デポ、アップルなどが下落したものの、シェブロン、JPモルガン・チェース、ボーイングなどが上昇しダウ平均を押し上げた。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.52%高、0.19%高で終了し、3指数そろっての反発となった。
経済指標はおおむね良好。週間新規失業保険申請件数は78.7万件と市場予想の86.0万件を下回る強い結果となり、9月中古住宅販売件数も前月の598万件から654万件に増加し、市場予想の630万件を上回った。センチメントは改善が続いた。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比-0.54ポイントの28.11ポイントと2日連続で低下した。引け後の動きでは、インテルが時間外で一時2桁安。データセンター向け売上高が市場予想を下回ったことが嫌気された。一方、米食品医薬品局(FDA)がレムデシビルをコロナ治療薬として正式承認したことでギリアド・サイエンシズが時間外で4%超上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28197.42 28421.31 28040.18 28363.66 152.84 0.54
S&P500 3438.50 3460.53 3415.34 3453.49 17.93 0.52
NASDAQ 11526.98 11548.77 11369.29 11506.01 21.31 0.19
CME225先物 23530.00 23600.00 23410.00 23580.00 80.00 0.34
FT100 5785.65 5785.65 5785.65 5785.65 9.15 0.15
DAX 12429.41 12583.02 12345.45 12543.06 -14.58 -0.11
為替(ドル/円) 104.56 104.91 104.45 104.87 0.31 0.29
WTI先物 40.04 41.02 39.71 40.64 0.61 1.52
金(Gold)先物 1927.40 1929.40 1894.20 1904.60 -24.90 -1.29
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載