大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、香港のフラッグキャリア、キャセイ・パシフィック(
00293)が発表した再編計画について、長期的にはコスト構造の改善が見込まれるとし、肯定的な見方を示した。業界見通しが大幅に悪化しない限り、向こう12カ月以内に再び大規模な人員削減に踏み切ることはないと予想。自主的な無給休暇の取得なども実施される見通しで、多くの従業員が応じるとみられ、人件費は2021年に前年比で30%減少すると試算した。『AAストックス』が22日伝えた。
一方、大和は退職する従業員の規模が予想を上回ったとし、キャセイ・パシフィックの2020−21年の調整済みEPS予想を2−29%引き下げたほか、目標株価も6.9HKドルから6.8HKドルに引き下げた。投資判断は「買い」を維持している。
キャセイ・パシフィックの株価は日本時間午後0時43分現在、前日比2.39%安の5.71HKドルで推移している。