22日の香港市場は上値の重い展開か。中国では来週26−29日に中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が控えており、政策期待は根強いものの、一段の買い材料に乏しく、上昇は限定的となりそうだ。また、ハンセン指数は前日まで4営業日続伸し、終値で9月3日以来、約7週ぶり高値をつけた後とあって、利益確定の売りも相場の重しとなりそうだ。
一方、2020年1−9月期決算の発表シーズンに入っており、決算内容を手掛かりにした個別物色の動きが強まりそうだ。きょうはチャイナ・テレコム(
00728)や国薬控股(
01099)が決算発表を予定している。
21日のNY株式相場は反落。追加経済対策を巡る民主党のペロシ下院議長とムニューシン米財務長官の協議の行方を睨んでもみ合った。ペロシ下院議長は水曜日中に合意に至ると期待しているとし、ホワイトハウスのスタッフも協議が進展しているとしたが、詰めるべき項目が残っているとした。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やアリババ集団(
09988)などが香港終値を下回って引けている。