2020-10-21 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:小反落、資金流出を警戒 3300ポイントが下値支持
21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反落。終値は前日比0.09%安の3325.02ポイントだった。深セン成分指数も1.00%安の13467.91ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7062億6600万元だった。
上海総合指数は序盤に小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあったものの、以後は小安く推移した。香港市場との相互取引制度を通じた本土A株の売買(北向き取引)が売り越しとなり、資金流出を警戒する売りに押された。もっとも、人民元相場の上昇を背景に、指数が心理的節目の3300ポイントに迫る水準では買い戻しが入って下げ幅を縮小した。中国人民銀行(中央銀行)がきょう設定した人民元相場の基準値は、2018年7月中旬以来およそ2年3カ月ぶりの元高/ドル安水準。セクター別では、軍需関連や環境保護関連、通信、電子部品が売られる半面、保険、銀行が全面高となった。
A株市場では自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)と風力発電設備の新疆金風科技(
002202)が大幅安。国有送電会社傘下の国電南瑞科技(
600406)、企業向けソフトウエア開発の用友網絡科技(
600588)が大きく売られた。一方、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)がストップ高を付けた。金融株の中国人寿保険(
601628)、寧波銀行(
002142)、平安銀行(
000001)の上昇も目立った。
上海B株指数は0.72%安の251.12ポイント、深センB株指数は0.82%安の942.43ポイントとともに反落した。