2020-10-21 |
中国/政策/金融 |
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LPRは6カ月連続据え置き、追加量的緩和の可能性低い=政府系メディア
中国の全国銀行間同業折借中心が20日に発表した10月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は、1年物と5年以上物がともに5月から6カ月連続の据え置きとなった。政府系メディアの『証券時報』は東方金誠証券の王青・首席アナリストの見解として、金融政策は安定成長の確保とリスク防止のバランスをより重視し、預金準備率の引き下げをはじめとする追加の量的緩和策を講じる可能性は低いと伝えた。LPRが6カ月連続の据え置きとなったのは、国内で新型コロナウイルスの感染が抑えられ、マクロ経済が顕著に回復していることが背景にあると指摘した。
また、中国民生銀行(
01988/
600016)の温彬・首席研究員は、年内の預金準備率の引き下げと利下げの確率が低下しているとの見方を示した。中国人民銀行(中央銀行)は引き続き公開市場操作(オペ)を強化し、市場流動性の調整や金利水準の安定維持にはリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)と中期貸出制度(MLF)を活用するとした。