20日のNY株式相場は反発。民主党のペロシ下院議長が追加経済対策を巡るホワイトハウスとの協議について楽観的だと発言したことで大統領選前の追加経済対策成立期待が高まった。モデルナのCEOが早ければ年内にもコロナワクチンの使用が可能になるとしたことも安心感につながった。レジャー、空運、百貨店など「経済活動再開銘柄」が幅広く上昇したほか、原油高を好感しエネルギー株も軒並み高となった。ダウ平均は終日プラス圏で推移し、113.37米ドル高(+0.40%)と反発して終了。一時、379米ドル高まで上昇した。S&P500も0.47%高で終了し、ともに反発、ナスダック総合も0.33%高と6日ぶりに反発した。S&P500の11セクターは、生活必需品を除く10セクターが上昇した。
ペロシ下院議長は、日曜日に設定した48時間の交渉期限について、合意の期限ではなく、次のステップに進むための条件が整うための期限だとした。ダウ平均採用銘柄は決算が嫌気されたIBMが6%超下落したものの、大幅増益決算を発表したトラベラーズが5%超上昇したほか、アップル、ゴールドマン・サックスなどが1%超上昇しダウ平均を押し上げた。引け後に決算を発表したネットフリックスは、会員数や利益が予想を下回ったことで時間外で6%超の急落となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28245.85 28575.03 28243.04 28308.79 113.37 0.40
S&P500 3439.38 3476.93 3435.65 3443.12 16.20 0.47
NASDAQ 11531.83 11632.89 11471.24 11516.49 37.61 0.33
CME225先物 23535.00 23655.00 23505.00 23590.00 60.00 0.26
FT100 5889.22 5889.22 5889.22 5889.22 4.57 0.07
DAX 12819.15 12850.29 12725.45 12736.95 -117.71 -0.91
為替(ドル/円) 105.43 105.74 105.41 105.47 0.04 0.03
WTI先物 40.93 41.90 40.46 41.70 0.64 1.56
金(Gold)先物 1906.40 1917.60 1896.60 1915.40 3.70 0.19
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載