2020-10-20 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:反発、後場にプラス圏、自動車株が高い
20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.47%高の3328.10ポイントだった。深セン成分指数は1.36%高の13603.88ポイントと5営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6673億9400万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏で軟調に推移したが、後場に入ってプラス圏に浮上すると、大引けにかけて上げ幅を拡大した。前日の米株安や中国景気の先行き懸念が相場の重しとなったが、中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を26−29日に控え、根強い政策期待が買いを支えた。また、指数は前日に約2週ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。セクター別では、酒造が全面高となったほか、自動車、食品・飲料などが買われた。半面、保険が全面安。造船や銀行も売られた。
A株市場では、重慶長安汽車(
000625)やBYD(
002594)、広州汽車集団(
601238)など自動車株の上昇が目立った。国家発展改革委員会がこのほど公表した意見書で、地方政府に自動車の買い替え政策や駐車場の整備などの推進を促したことが材料視された。瀘州老窖(
000568)や貴州茅台酒(
600519)なども高い。2020年1−9月期決算が52%増益となった紫金鉱業集団(
601899)も買われた。半面、中信銀行(
601998)や中国建設銀行(
601939)、万科企業(
000002)が売られた。
上海B株指数は0.87%高の252.94ポイントと反発、深センB株指数は0.59%高の950.26ポイントと5営業日ぶりに反発した。