週明け19日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.64%高の24542.26ポイントだった。中国企業指数は0.64%高の9978.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で1228億2000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げた。前週末の米株高が好感されたほか、中国の7−9月期国内総生産(GDP)や9月主要経済指標の発表を前に、中国経済の改善を期待する買いが先行した。ただ、日本時間の午前11時に発表された7−9月期 GDP成長率は4.9%と4−6月期の3.2%から加速したものの、市場コンセンサス予想の5.2%に届かなかった。GDPの予想下振れを嫌気し、ハンセン指数は上げ幅を縮小した。もっとも、24500ポイント付近では底堅く、中盤以降はおおむね24500−24600ポイントのレンジでもみ合った。
ハンセン指数構成銘柄では、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)が続伸したのに加え、欧州金融のHSBC(
00005)が買われ、相場を支えた。新型iPhoneの中国での予約販売が好調だと伝わり、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)が上昇した。半面、シティグループが投資判断を「買い」から「売り」に2段階引き下げた小米集団(
01810)が大幅に反落。医薬関連の石薬集団(
01093)、薬明生物技術(
02269)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も安い。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.45%安の7570.71ポイントと反落した。衆安在線財産保険(
06060)、ネットドラゴン(
00777)、猫眼娯楽(
01896)などが売られた半面、台湾鴻海精密工業の子会社でアップル関連銘柄の鴻騰六零八八精密科技(
06088)が19%超高と急進した。