週明け19日の香港市場は神経質な展開か。きょうの日本時間午前11時に中国国家統計局が7−9月の国内実質総生産(GDP)や9月の主要経済指標を発表する。市場コンセンサス予想は実質GDPが5.2%増(4−6月は3.2%増)、鉱工業生産が5.8%増(前月は5.6%増)、小売売上高が1.8%増(前月は0.5%増)、1−9月固定資産投資が0.8%増(1−8月は0.3%減)。結果によっては波乱要因となる可能性がある。
前週末のNY市場でダウ平均は前日比112米ドル高と4日ぶりに反発した。9月の米小売売上高が市場予想を上回り、米経済の底堅さを好感した買いが優勢。一方、欧米での新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が上値を抑えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は4日続落した。16日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(
00005)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、AIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、同日の香港市場で高かった中国国有商業銀行の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)などが下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約90ポイント上回る水準で寄り付くことになる。