16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに小反発。終値は前日比0.13%高の3336.36ポイントだった。深セン成分指数は0.68%安の13532.73ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7086億元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。前場はおおむね小高い水準でもみ合ったが、前引け間際にマイナス圏に沈み、後場は前日終値を挟んだ一進一退の展開。中国本土で今月下旬に予定されている中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を前に政策期待が根強い半面、週明け19日に2020年7−9月期国内総生産(GDP)や9月主要経済指標の発表を控え、積極的な買いは入りづらかった。
セクター別では、銀行・保険が続伸し、相場を支えた。公共事業、石炭、製薬も買われた。半面、酒造、素材、自動車、軍需が安い。
A株市場では、興業銀行(
601166)、中国人寿保険(
601628)、平安銀行(
000001)など金融株の上昇が目立った。鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄(
600019)、教育サービス会社の中公教育科技(
002607)、重機メーカーの中聯重科(
000157)が高い。半面、寧波杉杉(
600884)、華域汽車系統(
600741)、国軒高科(
002074)、BYD(
002594)など自動車・電池関連が下落。前日まで高かった風力発電設備の新疆金風科技(
002202)が利益確定売りに押された。
上海B株指数は0.17%高の252.63ポイント、深センB株指数は0.22%安の948.56ポイントだった。