15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.06%安の24158.54ポイントだった。中国企業指数は1.60%安の9762.28ポイント。メインボードの売買代金は概算で1305億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた後、終始マイナス圏で推移した。米国務省がトランプ政権に対し、アリババ集団(
09988)傘下の金融サービス会社、アント・グループを事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に追加する案を提出したと外電が伝えたことを受け、米中対立の一層の激化に対する警戒感が売りを誘った。きょう午前に発表された中国の9月消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)がともに予想より弱い内容だったことも地合いを悪化させた。指数は後に下げ足を速め、急伸した週明け12日の上昇分をほぼ帳消しにした。
ハンセン指数構成銘柄では、小幅高で引けた申洲国際集団(
02313)と横ばいの中国平安保険(
02318)を除いた48銘柄が下落。前日に上場来高値を更新したアリババ集団とテンセント(
00700)が4%前後の下げ。時価総額の大きいAIAグループ(
01299)も大きく売られ、指数を押し下げた。このほか、スマホ大手の小米集団(
01810)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)などが大幅安。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は3.57%安の7541.04ポイントと急落した。キングソフト(
03888)、阿里健康(
00241)、猫眼娯楽(
01896)の下げがきつい。上昇はASMパシフィック(
00522)の1銘柄のみだった。