15日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.10%高の3344.25ポイントだった。深セン成分指数は0.13%安の13672.58ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4760億5800万元だった。
上海総合指数は方向感に欠ける値動きとなった。今月下旬に予定されている中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を前に政策期待は根強いが、米国務省がトランプ政権に対し、アリババ集団(
09988)傘下の金融サービス会社、アント・グループを事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に追加する提案を提出したと伝わり、米中対立の激化などが懸念された。きょう午前に発表された2020年9月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)が市場予想よりも悪い内容となったことも投資家心理を冷やした。セクター別では、保険と銀行が全面高となったほか、石炭や自動車などが買われた。半面、造船、建材、医療などが売られた。
上海B株指数は0.15%高の252.67ポイント、深センB株指数は0.21%安の952.25ポイントだった。