15日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ売りが先行するか。前日のNY市場でダウ平均は165米ドル安と続落した。米追加経済対策の早期合意は困難との見方が広がり、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた。足元で買われていたハイテク株が売られ、ナスダック総合指数も下げて終えた。前日の香港市場でテンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が上場来高値を更新していただけに、ハイテク株の利益確定売りが波及する可能性がある。
14日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)、テンセント、アリババ集団、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)など主力株が総じて香港終値を下回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約180ポイント下回る水準で寄り付くことになる。
中国本土で今月下旬に予定されている中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を前に政策期待が根強いものの、来週明けに中国の7−9月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表を控え、様子見ムードが広がる可能性がある。なお、きょうは日本時間の10時30分に中国の9月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表される。