週明け12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前営業日比2.20%高の24649.68ポイントだった。中国企業指数は2.71%高の9878.74ポイント。メインボードの売買代金は概算で1402億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた後、上げ幅を広げる展開。中国指導部が深センの総合改革を試行する5カ年計画を発表したほか、習近平国家主席が今週、深セン市の経済特区成立40周年を祝う式典に出席すると伝わった。香港と広東省、マカオを一体開発する「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」構想などを巡る政策支援に対する期待が高まり、買いを誘った。本土市場で主要指数がそろって大幅高になったことも地合いの改善につながった。24700ポイント付近で伸び悩んだものの、ハンセン指数は9月16日以来、約1カ月ぶり高値で終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品メーカーの小米集団(
01810)が8%超、通信キャリアチャイナ・ユニコム(
00762)が7%超、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が5%超の大幅高。中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)など本土銀行株が大きく買われたほか、IT大手のテンセント(
00700)も3%を超す上昇。半面、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)などがさえない。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は3.27%高の7748.85ポイントと大幅に反発した。半導体受託製造会社のSMIC(
00981)が急伸した半面、映画オンラインチケット最大手の猫眼娯楽(
01896)、自動車販売サイト運営会社の易キン集団(
02858)が逆行安となった。