連休明け5日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.32%高の23767.78ポイントだった。中国企業指数は0.54%高の9447.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で925億8000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は早ければ5日にも退院すると伝わり、4日に車で一時外出して支持者に姿をみせた。トランプ氏の健康悪化や米政権運営の混乱に対する懸念が後退し、買い安心感につながった。もっとも、寄り付きは24000ポイントに乗せたものの、ほどなくして同水準を割り込み、その後は23800ポイント付近でのもみ合いが続いた。
ハンセン指数構成銘柄では、本土生保大手の中国人寿保険(
02628)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、アジア生保のAIAグループ(
01299)の上昇が目立った。香港不動産関連の恒隆地産(
00101)、九龍倉置業地産(
01997)、ニューエコノミー株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が買われた。半面、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は4%台の下げ。親会社である浙江吉利控股集団の支配するスウェーデンのボルボ・カーズが電気自動車「Polestar 2」2200台のリコールを発表したことが嫌気されたもよう。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も逆行安。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.06%安の7092.06ポイントと小反落。半導体受託製造大手のSMIC(
00981)や、同業の華虹半導体(
01347)が大幅安。SMICは4日、サプライヤーに対して米商務省産業安全保障局(BIS)が輸出規制を通知したと発表した。連休前に急伸したBYDエレクトロニック(
00285)が反落した。半面、ERP (統合基幹業務パッケージ)システム開発大手の金蝶国際ソフト(
00268)が大きく買われた。