連休明け5日の香港市場は売りが先行するか。香港の休場中にトランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことが判明して3日に入院し、米大統領選を巡る先行き不透明感が一層強まった。トランプ氏の主治医らは4日の記者会見で、重症者向けに推奨されているステロイド薬の投与を始めたとする一方、トランプ氏が5日にも退院する可能性があると説明した。容体を巡る情報が飛び交う中、相場は神経質な値動きになる可能性がある。
前週末2日のNY市場でダウ平均は3営業日ぶりに反落し、前日比134米ドル安で終えた。トランプ氏のコロナ感染を懸念して寄り付き直後は売りが膨らんだものの、追加経済対策への期待で下げ幅を縮小した。ハイテク株比率の高いナスダック総合も3日ぶりに反落。同の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)、テンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)など主力株が総じて9月30日の香港終値を上回った。
なお、本土市場は国慶節連休で8日(木)まで休場。同日まで相互取引制度を通じた中国本土投資家による香港株売買は休止となる。