2020-10-05 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(2日):3日ぶり反落、大統領コロナ陽性で大幅下落も景気対策で下落幅を縮小
2日のNY株式相場は3日ぶりに反落。トランプ米大統領のコロナ陽性がショックとなったほか、雇用統計の下振れも嫌気され大幅安でスタートした。しかし、民主党のペロシ下院議長が航空業界の救済策が近いと発言したことで景気循環株が買われ下落幅を縮小した。ただ、アップルなどのハイテク株は軒並み安。セクター・ローテーションの動きが強まったほか、法人税増税や規制強化を主張する民主党バイデン候補の大統領選勝利の可能性が高まったこともハイテク株売りを強めたとの見方もあった。ダウ平均は朝方に433米ドル安まで下落したが、一時44米ドル高まで上昇し、134.09米ドル安(-0.48%)で終了。ダウ、キャタピラーが2%超上昇し、マクドナルド、シェブロンなども1%超上昇した一方、アップルが3%超下落し、マイクロソフト、インテル、セールスフォースなども2%超下落した。S&P500も1.69%安まで下落後に0.96%安と下落幅を縮小して終了した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は中盤に2.59%安まで下落し、2.22%安で終了した。週間では、ダウ平均が1.87%高、S&P500が1.51%高とともに5週ぶりに反発し、ナスダック総合は1.48%高と2週続伸となった。
寄り前に発表された米9月雇用統計は、失業率が7.9%と前月の8.4%から改善し、予想の8.2%も下回る強い結果となったが、非農業部門雇用者数は+66.1万人増と予想の+85.0万人を大きく下回った。平均賃金も前月比+0.1%と予想の+0.2%を下回った。S&P500の11セクターは、6セクターが上昇し、5セクターが下落。不動産、公益、資本財が1%超上昇し、原油相場が大幅安となる中、エネルギーも約1%高となった。一方、ITが2.55%安と大幅に下落し、コミュニケーション、一般消費財も1%超下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の26.70ポイントから一時29.90ポイントまで上昇したが、27.63ポイントで終了した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27536.39 27861.43 27382.94 27682.81 -134.09 -0.48
S&P500 3338.94 3369.10 3323.69 3348.42 -32.38 -0.96
NASDAQ 11082.53 11244.87 11033.69 11075.02 -251.49 -2.22
CME225先物 23305.00 23345.00 22935.00 23175.00 195.00 0.85
FT100 5902.12 5902.12 5902.12 5902.12 22.67 0.38
DAX 12558.78 12690.25 12539.86 12689.04 -41.73 -0.32
為替(ドル/円) 105.54 105.66 104.92 105.35 -0.20 -0.18
WTI先物 38.60 38.65 36.63 37.05 -1.67 -4.31
金(Gold)先物 1911.00 1923.60 1895.20 1907.60 -8.70 -0.45
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載