ジェフリーズは最新リポートでアリババ集団（09988）のカバレッジを開始し、投資判断を「買い」、目標株価を307HKドルに設定した（ADRの目標株価は314米ドル）。アリババ集団は物流チェーン中の中核業務である小包や即配、倉庫、車両などをデジタル化し、物流効率を高めたと評価。傘下の物流会社の菜鳥網絡はIoTや人工知能（AI）を強みとしており、7月末時点で8万カ所以上の物流拠点を持ち、小包個数が前年比110％超増えて、小包業務の平均時間は33％短縮したと指摘した。新型小売りの「盒馬鮮生」も既存店売上高を伸ばしている。『新浪港股』が9月30日伝えた。

　ジェフリーズは、20年上半期にクラウド事業の「阿里雲」（アリババ・クラウド）の有料顧客が300万人を超え、付加価値サービスの売上高貢献が2017年の43％から55％に達したと指摘。IaaS（インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス）、PaaS（プラットフォーム・アズ・ア・サービス）、SaaS（ソフトウエア・アズ・ア・サービス）を通じて幅広い製品と統合ソフトとハード、ビジネスインテリジェンスサービスを提供しているとした。 将来は「阿里雲」が公共サービス、フィンテック、新型小売り、製造、運輸・物流、自動車、メディアサービスなどの業界にソリューションをもたらし、同時に医療、教育、農村に未来の新たな商機があるとみている。