2020-10-02 |
中国/政策/金融 |
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中国の短期金利、8カ月ぶり高水準
中国人民銀行(中央銀行)は国慶節(10月1日)連休入り前の9月28−30日に行った公開市場操作(オペ)で、差し引き2100億元の短期資金を銀行間市場から吸収した。長期休暇を控えたオペは資金を多めに供給することが多いが、前週までの3週で差し引き9700億元を供給していたこともあって、吸収超過に転じたとみられる。
中国の短期金利の指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は9月に大きく変動した。28日には0.602%に低下したものの、30日に急伸して2.361%となり、今年の春節連休明けの2月3日以来ほぼ8カ月ぶり高水準だった。
『上海証券報』によると、天風証券の孫彬彬氏は9月の資金流動性について、人民銀の保護の下である程度は改善したものの、「引き締まった平衡」状態にあったとみている。人民銀は「四半期末の流動性を安定させる」として9月下旬に14日物リバースレポ操作を実施した半面、リバースレポの償還期限に伴う資金吸収を相殺するには規模が不足だったと指摘。人民銀は資金ひっ迫を望んでいないが、大規模な資金供給をするつもりもないとの見方を明らかにした。