30日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.79%高の23459.05ポイントだった。中国企業指数は1.25%高の9397.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で982億9000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。寄り付き前に発表された2020年9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回り、中国の景況感改善を好感した買いが先行。ただ、買い一巡後は上げ幅を縮小し、23500ポイントを挟んでもみ合った。日本時間の午前中に行われた米大統領選前のテレビ討論会で増税などを掲げるバイデン前副大統領が優勢だったとの見方からダウ指数先物が下落したことや、後場に上海総合指数が下げに転じたことが重荷となった。あすから香港市場が4連休に入るのを前に、積極的にリスクを取る動きは限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に安かった本土不動産株の華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)が大幅に反発。ニューエコノミー株のアリババ集団(
09988)、小米集団(
01810)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)が買われた。半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、アジア生保のAIAグループ(
01299)がさえない。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は1.58%高の7087.64ポイントと反発。BYD(
01211)の子会社でスマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)が9.7%高と急伸。アリババ集団傘下の阿里健康(
00241)、スマホ部品大手のQテクノロジー(
01478)なども買いを集めた。半面、第三者割当増資の実施を発表したヘルステック大手の平安健康医療科技(
01833)が7.5%安と売られた。