30日の香港市場は神経質な展開か。欧米での新型コロナウイルスの感染再拡大や米中対立といった懸念材料を抱える中、あすから始まる4連休を前に、持ち高調整の売りが引き続き相場の重荷となりそうだ。一方、きょう午前中に中国本土で9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。市場コンセンサス予想は中国国家統計局と中国物流採購聯合会が発表する中国製造業PMIは51.2(前月実績は51.0)、英IHSマークイット発表の財新中国製造業PMIは53.1(同53.1)。結果によっては波乱要因となる可能性もある。
前日のNY市場でダウ平均が131米ドル安と反落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は4営業日ぶりに反落した。29日夜(日本時間の30日午前)に米大統領選候補の討論会を控え、積極的な買いは入りにくかった。29日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)、テンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)、アリババ集団(
09988)が香港終値を上回った半面、CNOOC(
00883)、香港証券取引所(
00388)などが下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を90ポイント近く上回る水準で寄り付くことになる。