2020-09-29 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:反落、買い材料乏しく持ち高調整の売り広がる
29日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.85%安の23275.53ポイントだった。中国企業指数は1.09%安の9281.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で858億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったが、ほどなくマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。序盤は前日の米株高が好感されたほか、指数は約4カ月ぶりの安値圏とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも見られたが、積極的な買い材料が見当たらない中、10月1日から始まる4連休を前に持ち高調整の売りが出て相場の重しとなった。また、中国ではあす30日に9月の製造業購買担当景気指数(PMI)が発表される予定で、様子見ムードも広がったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、中国の監督管理機関が大型商業銀行に対し個人向け不動産ローンの規模縮小を求めていると伝わり、華潤置地(
01109)や碧桂園(
02007)など本土不動産株が売られた。交通銀行(
03328)やハンセン銀行(
00011)など銀行株も安い。半面、恒安国際集団(
01044)やアリババ集団(
09988)が買われた。
この他では、米国による制裁報道を受けて証券各社が目標株価を引き下げたSMIC(
00981)は0.90%安。半面、電気自動車(EV)大手、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2030年には生産台数が年間2000万台に達するとの見通しを示したことを受け、電池メーカーの江西カン鋒リチウム(
01772)やBYD(
01211)が大きく買われた。