29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.21%高の3224.36ポイントだった。深セン成分指数も1.10%高の12900.70ポイントと4営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5450億2000万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。前日まで3営業日続落し、連日で7月27日以来、約2カ月ぶりの安値を更新した後とあって、買い戻しが優勢。中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が今年10月26−29日に開催すると伝わり、政策期待も相場を支えた。もっとも、10月1日から始まる国慶節の大型連休を前に手控えムードが漂い、上値追いの動きは限られ、3240ポイント付近で伸び悩んだ。
セクター別では、軍需関連、通信設備、電子・IT、農業が高い。半面、前日に高かった石炭が反落したほか、銀行や航空の一角が軟調。
A株市場では、企業向けソフトウエア開発大手の用友網絡科技(
600588)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)が買われた。家電の海爾智家(
600690)、美的集団(
000333)、リチウム電池素材の寧波杉杉(
600884)、養豚関連の牧原食品(
002714)、ビール大手の北京燕京ビール(
000729)も高い。半面、招商銀行(
600036)、平安銀行(
000001)、中国平安保険(
601318)など金融株の一角が売られ、相場の重荷となった。
上海B株指数は1.25%高の248.39ポイントと3日ぶりに反発、深センB株指数は0.25%高の931.94ポイントと続伸した。