週明け28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3営業日続落。終値は前営業日比0.06%安の3217.53ポイントだった。深セン成分指数も0.42%安の12760.93ポイントと3営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5402億4400万元だった。
上海総合指数は方向感に欠ける値動きとなった。指数は前週末に約2カ月ぶり安値を付けた後とあって、買い戻す動きが広がったほか、8月の工業企業利益が前年同期比19%増となり、4カ月連続でプラス成長したことが好感された。ただ、米国政府が中国の半導体受託製造大手SMIC(
00981)向けの輸出を制限したと伝わり、米中関係の悪化が警戒された。また、10月1日から始まる国慶節の大型連休を前に持ち高調整の売りも相場の重しとなった。指数は結局、7月27日以来、約2カ月ぶりの安値を連日で更新した。セクター別では、繊維・アパレル、造船、医薬などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、石炭、航空・空港運営、貴金属などの一角が買われた。
A株市場では、SMICの米国による制裁の可能性を嫌気し、半導体メーカーの杭州士蘭微電子(
600460)や江蘇長電科技(
600584)が大きく下げた。半面、今年は国慶節連休が8日間に及ぶことから、国内旅行の需要急増を見込んで中国旅遊集団中免(
601888)が大きく買われた。販売増加期待から瀘州老窖(
000568)や貴州茅台酒(
600519)も高い。
上海B株指数は0.86%安の245.32ポイントと反落、深センB株指数は0.04%高の931.94ポイントと6営業日ぶりに反発した。