25日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.32%安の23235.42ポイントだった。中国企業指数は0.73%安の9302.59ポイント。メインボードの売買代金は概算で1167億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継いで高く始まったものの、前引けにかけてマイナス圏に沈む展開。後場に入ると小安く推移し、終値は5月29日以来の安値を連日で更新した。国家安全保障をめぐる米国と中国の対立が続いている上、欧州での新型コロナウイルス感染の再拡大が警戒された。序盤は自律反発を見込む買いが先行したが、中国本土相場が下げたことで香港市場でも売りが優勢となった。セクター別では、不動産・建設と医薬品が安い半面、公共事業が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系不動産株の碧桂園(
02007)と華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)が軒並み大幅安。ネット媒体を通じ、同業の中国恒大集団(
03333)が「子会社再編で広東省政府に支援要請」との情報が流れ、不動産デベロッパーの財務状況に対する懸念から売られたもよう。医薬品株の石薬集団(
01093)、薬明生物技術(
02269)、中国生物製薬(
01177)の下げも目立った。欧州の銀行最大手HSBC(
00005)は続落して相場の重荷だった。一方、大型株のAIAグループ(
01299)、香港公益株の中電控股(
00002)が上げ、一定の下支えとなった。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は続落し、1.92%安の6918.77ポイントで終えた。衆安在線財産保険(
06060)、Qテクノロジー(
01478)、SMIC(
00981)の下げがきつい。29銘柄が下落し、上昇は金蝶国際ソフト(
00268)だけだった。