25日の香港市場は反発して始まるか。24日の米株式相場が小幅ながら反発した流れを引き継ぎ、ハイテク株を中心に買いが先行しそうだ。ハンセン指数は前日に反落し、終値は5月29日以来ほぼ4カ月ぶりの安値だっただけに、自律的反発を見込む買いが相場を押し上げると予想する。
もっとも、買い一巡後は上値が重い展開がありそうだ。国家安全保障をめぐる米国と中国の対立が続いている上、欧州での新型コロナウイルス感染の再拡大が警戒されている。中国本土相場が下げれば香港市場にも売りが波及するだろう。
24日のNY市場ではダウ平均などの主要3株式指数がそろって反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。時価総額が大きいテンセント(
00700)やAIAグループ(
01299)、チャイナ・モバイル(
00941)が香港終値を上回った半面、大型金融株のHSBC(
00005)と中国建設銀行(
00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って終えた。