22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.98%安の23716.85ポイントだった。中国企業指数は0.66%安の9576.81ポイント。メインボードの売買代金は概算で1060億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の欧米株安を嫌気する売りに押され、安く始まった。英国で新型コロナウイルスの感染再拡大によるロックダウンの可能性が高まったことも地合いを悪化させ、ほぼ全面安の展開。終値は5月29日以来ほぼ4カ月ぶりの安値圏だった。時価総額が大きいHSBC(
00005)が大幅に続落し、相場の重荷となった。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、45銘柄が下落。HSBCを巡っては、英BBCが20日、詐欺グループによる投資詐欺を知りながら、国際資金移動を看過していたことが当局から流出した資料によって分かったと報じた。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、香港コングロマリットの太古A(
00019)と長江和記実業(
00001)が大幅安。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は大きく続落した。上昇はアリババ集団(
09988)、舜宇光学科技(
02382)、中国蒙牛乳業(
02319)の3銘柄だった。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.52%高の7233.32ポイントと続伸。半導体装置のASMパシフィック(
00522)が6%超上げたほか、閲文集団(
00772)、猫眼娯楽(
01896)が高い。半面、スマートフォン部品メーカーのQテクノロジー(
01478)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が売られた。