22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続落。終値は前日比1.29%安の3274.30ポイントだった。深セン成分指数は0.96%安の13023.43ポイントと続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7022億9700万元だった。
上海総合指数は総じてマイナス圏で推移した。心理的節目の3300ポイントを下回って寄り付いた後に下げ幅を縮め、同節目に乗せて前引け前はプラス圏へ浮上する場面もあった。ただ、後場に入ると失速し、再び3300ポイントを割り込み、後場終盤にかけて下げ足を速めた。米中対立の激化に対する根強い懸念に加え、新型コロナウイルスの感染再拡大などを警戒して週明けの欧米市場が軒並み急落したことが重荷となった。前日に続いた外資の流出も嫌気されたもよう。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買は前場に一時20億元超の買い越しとなったものの、後場は売り越しに転じた。
セクター別では、航空・空港運営が全面安。貴金属、非鉄金属、環境関連なども売られた。半面、医療や証券の一角が上昇した。
A株市場では、光啓技術(
002625)、TCL集団(
000100)、大族激光科技産業集団(
002008)などテクノロジー株の一角が安い。ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)や空港運営の上海国際機場(
600009)が大きく下げた。半面、ビール大手の北京燕京ビール(
000729)、不動産デベロッパーの新城控股集団(
601155)が逆行高を演じたほか、製薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)、上海復星医薬(
600196)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)がしっかり。
上海B株指数は0.97%安の248.88ポイント、深センB株指数は0.42%安の945.59ポイントとともに続落した。